ABOUT

知床La Campanella 
マダム悠華のこと

madam 悠華

madam悠華

群馬県高崎市出身
血液型A型
 

 趣味 

読書
ワイン
ドライブ

MacBook
執筆

静かな北海道の田舎町の片隅で、
小さなビストロを夫婦で営んでいます。
都会の喧騒から少し距離を置き、
季節の移ろいとともに、
お皿の上にも小さな物語を添えて。

華やかな盛り付けよりも、
深く沁みわたるやさしさを。
誰かの特別な一皿になるように、
日々手間を惜しまず、心をこめて。

このブログでは、お店での日々、
旅先で出会った風景、
そして「豊かさ」とは何かを、
静かに綴っています。

madam 悠華

マダム悠華の哲学

正直に言えば、はじめは私もそうでした。
どこかで、水商売を一段低く見ていた。
飲食業やアルコールを扱う世界に、
“品のないもの”というイメージを
抱いていた時期があった。

けれど、その偏見は、
実際にこの世界に足を踏み入れたとき、
音を立てて崩れた。

夜の光の中で働く人たちは、
繊細で、強くて、誰よりも
人間くさくて美しい。

それでも世間は、
飲食業やアルコールを扱う商売を
「水商売」と一括りにし、
まるで不安定で、
軽んじるべきもののように
扱う人が一部いる。

そんな人たちを、嫌というほど見てきた。

そういう人たち自らが
その夜の社交場で、
酒を片手に笑い、
癒されているのにも関わらず。

娯楽の少ない田舎町では、
一軒の飲食店が、
誰かにとっての
「テーマパーク」だとマダムは信じている。

30年前、
マダム28歳の時
ある街で、
あるスナックのママが、
髪は夜会巻にして
ピンヒールに縦縞の白いスーツでドイツ車を乗りこなし
お店に乗り付け出勤する姿を偶然見た。

その姿を見た瞬間、私は衝撃を受けた。
「水商売 格好イイじゃん。」

それは偏見が希望に変わった、
ある夜の風景。

媚びるのではなく、自分を貫き、
その土地に居場所を築くその背中に、
私は憧れを抱いた。

だから私は、
この仕事を“憧れられる職業”にしたい。
「余った時間」や
退職金で「余生の遊び」として始める商売とは、
一線を画したい。
だから私は、
この道を、若い人が胸を張って選べる世界にしたい。
人生を懸けて挑む仕事として、
次の世代にも胸を張って継がれていくように。
「かっこいいね」って、憧れてもらえる仕事に育てたい。

だって誰よりも
人を喜ばせれる職業なんだから。

目指すは、
田舎のウォルト・ディズニー。

夢は逃げない。
こっちが逃げなきゃね。

 

と考えている。

madam 悠華

マダム悠華のこころ|ブログポリシー

平和で静かなはずの田舎で、
息が詰まりそうになる日もあります。

都会の刺激に身を晒し続けて、
音も光も言葉さえも、
すべてが暴力のように感じる夜もあります。

何もかもがくだらなく思えて、
自分の存在に意味なんてないと
感じてしまう朝もあります。

でも、そんな日々の中にも、
ほんの少し、
心がほどける瞬間があると信じています。

このブログは、
疲れた誰かの小さな逃げ場所であり、
忘れかけた「自分の感覚」をそっと取り戻す、
静かな灯りでありたい。

料理のあたたかさ、グラスのゆらぎ、
言葉のぬくもりと、
マダムの皮肉
ちょうどいいバランスを目指します。

誰にでも優しくなんて、できません。
心を込めて書いていますが、
すべての人に寄り添うつもりはありません。
カチンときた方は、そっと離れてください。
それが、私の流儀です。

マダム悠華は、
あなたがまた明日へ向かうための
「心のグレーゾーン」として、
ここにいます。