春の訪れは、舌で感じるものかもしれません。
北海道では、雪がゆっくりと解けていく頃、
ふきのとうや行者にんにく、うど、わらび、こごみ、タラの芽など・・・。
ほろ苦くて、野性味のある“春の山菜”たちが、顔を出します。
山菜って、どこか「晴れ」の食材。
それらを天ぷらにしたり、さっと塩ゆでして、
シンプルにおひたしにして、
オイルで炒めてアヒージョにしても。
そんな時、一緒に飲みたくなるのが、北海道のワイン。
道産のワインは、どこかやさしくて、
自然の空気をまとっているような優しいワイン。
だから、山菜のように“主張しすぎない
おいしさ”とぴったり寄り添ってくれる。
たとえば
ふきのとうの天ぷらには、余市のシャルドネ。軽やかで苦味に寄り添う白。
行者にんにくのソテーには、酸味のあるケルナーやピノ・グリ。香りがベストマッチ。
こごみのナムル風なら、ほんのり辛口のロゼで、春の軽やかさを。
山菜とベーコンのオリーブオイル炒めには、ミディアムボディの赤が不思議と合うんです。
どれも、
北海道の大地から生まれたもの”同士。
相性がいいのは、当然なのかもしれません。
遠くのワインも素敵だけれど、
今この土地にいて、
今この季節にしか出会えないものを、
じっくり楽しむのは、
とても贅沢な時間です。
小さなグラスを片手に、
山菜のほろ苦さに春を感じて、
ゆっくり深呼吸したくなるような夜を。
「次の休日は、道産ワインを探しに行こうかな」
そんな気持ちになったら、それが春の魔法です。
madam悠華
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