“また会いましょうね”と誰かに言いながら、
心のどこかで「しばらく会わなくてもいいかも」と
思ってしまう自分がいる。
そんな自分を責める夜は、
もう何度目かしら。
人と過ごす時間に、ときめきや学びがあるのはたしか。
でもそれは、体力のようなもので、
限られた分しか持っていない日もある。
「人が好き」だけど、「ひとりの時間も愛おしい」
この矛盾を、無理にどちらかに決めなくてもいい。
優しさと距離は、共存していいもの。
誰かに合わせすぎて疲れた日は、
自分の“本音”がひとりでぽつりと顔を出す。
あのとき、無理して笑わなくてもよかったのに。
あの誘い、断ってよかったのに。
本当は、もっとゆっくりしたかったのに。
本音は、いつも小声で囁いてくる。
聞こえづらいけれど、たいてい正直で、やさしい。
だから私は、ひとりBistroの夜に
その声を聞く時間をつくってあげたいと思う。
グラスのワインが空になる頃、
少しだけ、心が軽くなっていたらそれでいい。
madam悠華
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