どんよりとした曇り空の知床から〜
マダムは今日も元気です。
いつもブログに訪問有り難うございます。
まだまだ、暖かかったり、寒かったりで
風邪をひいてる方へ愛を込めて。
私、風邪をこじらせたことがない。
正確、「こじらせられなかった」と言った方がいいかもしれない。
自営だから休んだら、今日の売り上げはゼロ。
予約帳も、仕込みも、誰も代わってくれない世界で、
働きながら治してきた。
ありがたいことに、主人も私も2人とも
親からタダでもらったこの身体が、案外丈夫だった。
有り難うお父さん、お母さん。
熱があって関節がきしんでも、鼻声でも、なんとか動ける。
風邪薬と栄養ドリンクの力を借りて、
大丈夫ですと笑いながら
誰にも悟られぬよう
お店に立ち続けてきた。
予約のお客様は体調不良など関係なく楽しみに来てくださる。
だから私は、エプロンにノリを効かせ、
化粧をし眉毛を描いて、
笑顔を浮かべる。
「プロだから当然」
そう思われていることを、百も承知。
その姿を褒めてほしいわけではない。
「無理をしないで」と言ってほしいわけでもない。
ただ私は、この道を選んだ。それだけのこと。
それは決して、立派でも偉くもない。
プロフェッショナルのひとつのかたちなのだから。
そして、
「風邪なので休ませていただきます」
「しっかり治して、元気になってから戻ります」
そう言える世界もある。
きちんと整えられた仕組みの中で、安心して立ち止まれる環境。
それはそれで、とてもやさしくて、美しい世界。
そういう環境で働けれることに
思いっきり幸せを噛み締めてほしい。
人によっては、私の働き方を“ブラック”と呼ぶかもしれない。
でも私は、ここに「誇り」がある。
誰に見られていなくても、整えて、迎える。
毎日が初日で、毎日が本番。
そんな日々を、何年も積み重ねてきた。
プロ意識とは、誰かの評価のために持つものではない。
自分が自分に課す、静かな約束のようなものだと思ってる。
そして私は、気づいたのです。
風邪をひいたときこそ、自分の「選んだ生き方」が
いちばん鮮やかに現れる。
無理を押して働く人には、そこにしかない責任感と覚悟がある。
誰かの期待やスケジュールではなく、自分の意思で立ち続けるという、孤独なプロ意識。
一方で、安心して休める人には、
自分を大切にする勇気と、支える仕組みを信じる力がある。
どちらが正しいわけでも、間違っているわけでもない。
けれど、どちらの道を選ぶにしても、そこには
「自分はどう在りたいか」
「どんな生き方をしたいか」という問いが横たわっている。
風邪はただの体調不良ではなく、
その人の人生観を、
そっと浮かび上がらせる鏡のようなものなのかもしれない。
風邪のひき方ひとつにも、
その人の生き方や、
背負っているものがにじむ。
働きながら治すこと。
休んで治すこと。
どちらも、間違っていない。
どちらも、ちゃんと幸せだ。
そして今、
全国の飲食業界をはじめとする、
「休めない仕事」に立ち続けるすべての方へ。
今日も笑顔でお客様を迎える、その姿に。
熱を押して厨房に立つ、ホールに立つその背中に。
心からのエールと、敬意を送ります。
あなたのプロ意識は、ちゃんと届いています。
でも、あんまりやばそうだったら
早めに休んで病院行ってね。
無理しすぎず、プロらしく。
倒れないのも、仕事のうちだから。
今日も有り難う
madam悠華
コメント
この記事へのコメントはありません。
この記事へのトラックバックはありません。