「パンがなければ、ケーキをどうぞ」現代版、マリーの再来?
とある政治家が、
「米を買ったことがない」と口にして、
辞任したそうです。
へえ、と思ってニュースを見ていたら、
マリー・アントワネットの顔がふと浮かんだ。
「パンがなければ、ケーキを食べればいいじゃない」って。
マリー・アントワネットあの有名なセリフ。
もっとも、彼女は本当にそんなことを
言ったのかは定かではありませんが。
でも「民の暮らしが見えていない」という象徴として、
このセリフは今も生き続けてますね。
私ども飲食業界にとって、
お米は仕入れであり日常であり、
ときに生命線。
「どこの米を選ぶか」で、
料理の印象がガラリと変わる。
そのくらい、繊細で尊い存在です。
だから、「買ったことない」と言われたら
もう、心の中の炊飯器、ブレーカー落ちます。
せめて「炊いたことがない」と言ってくれれば、
「まあ多忙な方でしょうし」と思えたかもしれません。
でも「買ったことがない」って
国民全員ズッコケましたよね。
「米を買ったことがない」という言葉。
もちろん、発言者は自宅で米を炊かず、
外食や提供される食事で済んでいた。
それだけのことだったかもしれない。
だからこそ、ちょっと気の毒にも思うけど。
口は災いの元。
「言葉」って、それだけで済まない。
そこに「どこを見て生きているか」が
透けて見えてしまう。
怖い。
誰でも、それぞれの立場で
人前では絶対に言ってはいけないことがある。
と痛感した。
米が買えないで困っている人がいるのに、
米を買ったことがない人が、
農と食の未来を握っていた。
これって、もう「政治的被災」。
災害時の避難訓練も受けていない人に、
現場を救えるはずがない。
避難経路を指示できるはずがない。
お米は買わなくていいから、
民の暮らしへの想像力は高くても
買って欲しかった。
かつての王妃
マリー・アントワネットの
「パンがなければケーキを食べればいい」は伝説となり、
今回の発言も「令和のケーキ発言」として、
記憶されてしまうでしょうね。
マダム悠華
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