「慶子に、還る。」

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「慶子に、還る。」

こんにちは。
madam悠華です。

おかげさまで今年のお盆も、全国、
そして全世界から
観光客に恵まれた知床・斜里町。
変わらず訪れてくださいました皆さまに、
心から感謝申し上げます。

さて今日は、
少しだけ個人的なお知らせとなりますが、
どうぞお付き合いくださいませ。

 

私はワインソムリエの世界に足を踏み入れて、
今年で10年になりました。
ソムリエとしての10年。
振り返ってみると、

ワインを知れば知るほど
その奥深さに圧倒され、
10年経った今でも、知らないことばかりです。
気持ちはずっと、初心者のまま。

日々、新しい味や香りのワインに出会い、
そのひとつひとつを
どう言葉にすればいいか悩んだり、
迷ったりもしながら
それでも、やっぱりワインが好きで、
この仕事を続けてこられたのだと思います。

そんな節目の年に、
何か大切なことを決めたいと考えて、
ひとつの決意をしました。

それは、本名の「慶子」に名前を戻す、
ということです。
25年ほど前、
私は「悠華」という名前を名乗るようになりました。

きっかけは、姓名判断。
本名は「凶数」だとか「短命」だとか
そんな言葉を、当時の私は信じてしまっておりました。

少しでも運が開けるようにと願いを込め、
お守りのように、あるいは夜の闇をくぐるときに羽織る、
少しだけ強そうなコートのように選んだ名前でした。

けれど、
今ふと立ち止まって振り返ってみると、
あの後の私は、
名前で守られていたというよりも、
「不運だ」と思うようなことを、
自分自身の努力で乗り越えてきたのではないか。
そう思えてきたのです。

「悠華」という名前は、
強い陽射しをよけるための、
日傘のような存在だったのかもしれません。

結局は、
自分の足で、陽の下を歩いてきたのだと
今は、そう感じています。

「悠華」として過ごした25年。
それもまた、大切な時間でした。
感謝の気持ちで一杯です。

そして、そんな私の背中を、
ふと押してくれたのは、息子のひとことでした。

29歳になる息子が、ある日こんなふうに言ったのです。
「お母さん、名前、慶子に戻したら?」

最近、彼は
『フーテンの寅さん』にハマっていて、
ちょうど松坂慶子さんがマドンナ役として登場する回を観たそうです。
そのとき、「慶子って、いい名前だな」と
思ったんだとか。

その何気ないひとことで、
私の心が静かに動きました。

夫もこう言ってくれました。
「今なら、どんな名前でも自分の足で歩いていけると思うよ。
親からもらった名前に戻しても、もう大丈夫だと思う」と。

私は、「慶子」という名前が、実はずっと好きでした。
なんだか、まっすぐで、飾り気がなくて、昭和の響きだけど個性的で。

両親がつけてくれた「慶子」という名前は、
「慶びの子」と書きます。
その意味を、ようやく素直に受け取れるようになった気がしています。

本当は、来年10月の誕生日、
還暦を迎えるときに名乗り直すつもりでいました。
でも、今年はソムリエ10周年という、
もうひとつの節目。
そのタイミングで、気持ちが自然と「いま」に向いたのです。

というわけで
2025年9月1日から、
「madam慶子」としてまた歩きはじめます。

名前に込められた願いも、
これまで積み重ねてきた歩みも、
すべてそのまま引き連れて。

これから出会う皆さま、
そして、変わらずそばにいてくださる皆さまへ。

どうぞ、madam慶子とお呼びください。

そう迷いなく名乗れる自分を、
今は少しだけ、誇らしく思っています。

名前が変わっても、私の中身は変わりません。
「熟成し続けていますけど。」笑

 

ほんの少し肩の荷を下ろして、
新しい気持ちで、また静かに歩きはじめようと思います。

 

 

madam慶子
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

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