CHARMES CHAMBERTIN GRAND CRU 2014

⑦CHARMES CHAMBERTIN GRAND CRU 2014

シャルム・シャンベルタン・グラン・クリュ ドメーヌ・ドミニク・ガロワ 2014年

厳格なリュット・レゾネですが実質ビオロジックと言っても差し支えない超自然派ワイン

【コメント】
果実味があり、比較的濃縮されたピノ。ブラックプラムの香り、ラズベリーとスグリ、スミレ、アニス、木炭、レザーなどのニュアンス。落ち着いた酸味と香ばしく、しっかりとしたミネラルと明るく熟した果実味、後ろを支えるタンニンと、とてもバランスの取れたジューシーな味わい

生産地:フランス ブルゴーニュ
ジュヴレ・シャンベルタン
村にあるグラン・クリュの中でも、ひときわエレガントで、柔らかい味わいのシャルム・シャンベルタン

葡萄品種:ピノ・ノワール(樹齢100年以上の古木から造られるグランクリュガロワのトップキュヴェ)

@37500

生産者:DOMAINE DOMINIQUE GALLOISドメーヌ・ドミニク・ガロワ

ドメーヌ・ドミニク・ガロワは、
1989年、ドミニク・ガロワ氏が受け継いでから瓶詰、販売を行うようになったドメーヌです。

ジュヴレ・シャンベルタン村の栽培家組合長として働いた経歴もある、
職人気質の生産者ですが、彼を紹介する上で必ず語られるのはその経歴。

世界に名高い名シェフ、
故ベルナール・ロワゾー氏のもとで料理人として働いた経験があり、
ドメーヌを継ぐまでは自身でレストランも経営していました。

そんな彼の造るワインだからこそ、
世界中のプロフェッショナル達がその素晴らしさを認め、
比較的若いドメーヌながら、
すでに多くのミシュラン星付きレストラン、
ホテルで採用されるという実績をもちます。

星付きレストラン「ロワジス」、
カンヌの最高級ホテル「マジェスティック」、
「リッツ・カールトン」など、
多くのセレブレティが集う場でオンリストされています!!

 

こだわり その1

小さな子が食べても平気な、健全なブドウ。
除草剤や殺虫剤など、化学物質は一切使っていません。

全てのブドウ畑でリュット・レゾネ(極力自然な栽培)を実践します。
しかし実施にはオーガニック栽培と言っても構わないほどに、
徹底して除草剤、殺虫剤など、化学物質は使用しません。
ビオロジックの認証をとらない理由
もしブドウの樹に病気が出たら、
も
し突然害虫が大量発生したら・・・
わずか3.5haしか畑を持たない、
家族経営の生産者にとって、
オーガニックのライセンスはリスクが高すぎます。
つまり、彼は火急の時の保険として、
リュット・リゾネという呼称に留まっているのです。

こだわり その2

ブドウの質を大切に!
収穫は徹底して選果にこだわります。
上質なブドウ、健全で完熟したブドウのみを収穫すること。
ここに彼のこだわりが最も発揮されます。
収穫の際は、手伝ってくれる研修生、
知人たちにどんなブドウが良いか、
悪いブドウはどれか、
丁寧に手本を示しながら説明します。
小さなバケツを持って、
一人一列、または二人で一列、
責任を持って担当します。
さらに、ガロワ氏は、
持ち帰ったブドウを再度選別します。
房の段階では分からなかった微妙な差を見極め、
彼は上質なブドウだけをワインにします。

こだわり その3

醸造はワインに合わせてこまめに世話すること。
野生の酵母とブドウの力に任せます。
畑に住む野生の酵母。
彼の畑では化学物質を用いないため、
ワインを造るときはすべてこの天然酵母の力を借ります。
年によって、ブドウの質によって変わりますが、
12~15日間発行を行います。
基本はブドウたちのサポート役。
再校のブドウを選んだ彼は、
あとは基本的に見守ることに徹します。
もちろん、状態をチェックすることは欠かしません。
必要ならばいかなる処置も取れる、
そんな経験と知識を彼は持っています。

ジュヴレ=シャンベルタンのワインは
力強さとなめらかな酒質が特徴と言われています。 

特に素晴らしいものは、
菫(スミレ)、
ブルガリアンローズのアロマと共に、
チェリーやミネラルの風味を備えた複雑さのある、
魅力的な味わいを持ちます。

ナポレオンにこよなく愛された逸話を持つ
「シャンベルタン」を始め、
9つのグランクリュ(特級畑)を擁し、
コート・ドール有数の名醸地として名高い村です。

まずはじめに、圧搾から醸造、
そして温度管理もできる設備の整った醸造所を案内してもらいました。
ボルドーとはちがいブルゴーニュでは少量生産の小さな農家が多い為、
とてもこじんまりとした醸造所です。
現在は注文の入ったワインがおいてあるスペースとして使用されていました。
タンクは、コンクリートタンクと木製タンクを使用しています。

ガロワさんのワインは、
世界各国から少量ですが発注を受けており、
国内ですが、
有名なホテル「リッツ・カールトン」にも
定期的に収めているという言います。
ちょうどこの時もカールトン行きのワインが準備されていました。

そして、地下にあるカーヴを案内していただきました。
ここには、大変古いヴィンテージの1924年
(ガロワさんのお父さんの生まれ年だそうです)の
ボトルなどが保管されています。
他にも99年ものや、
作ったばかりのワインが年間通じて
一定の温度の中でゆっくりと熟成されています。
また自宅の裏には、
ジュヴレ・シャンベルタン(ヴィラージュ)の
アペラシオンの畑が一部ありました。
今年は少し開花が遅れているということで、
6月でもまだ小さな緑色の粒があるもの(開花前)と
開花したものがまばらにある状態です。

これはプロでないと見分けるのは難しいようですが、
香りは「石鹸のような香り」がするということでした。
ワインの表現にも、
ブルゴーニュワインは特に石鹸とたとえる方がいますが、
開花の花の香りも石鹸の香りがするようですね。

 

 

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